リスケジューリングによる自主再建

会社の資金繰りに余裕がなくなった場合、事業を立て直す対策の一つとしてまず考えられるのは、リスケジュールによる再生です。

 

リスケジューリング(いわゆる“リスケ”)とは、金融機関との交渉によって、融資を受ける際に約束した支払い条件を、一定期間、緩く変更することです。つまり、金融機関と交渉し、「契約の変更」を行うのです。具体的には、支払い期限を延期したり、月々の支払額を減額したり、あるいは将来のにしてもらったりします。

 

経営者の方の中には、金融機関への返済を絶対視するあまり、仕入先への支払いを止めてでも金融機関への返済を優先したり、悪徳業者等から高利の借金をしてでも銀行に返済する、などという方もおられます。もちろん、金融機関への返済は大切ですが、これでは状況をますます悪化させ、取り返しのつかないことになってしまいます。

 

そこで考えられるもは、このリスケです。リスケは、必ずしも認められるものでありません。しかし、自社の財務状況を明らかにし、客観的な事実に基づく適切な再生計画を提示することで、金融機関がリスケ交渉に応じてくれることも多々あります。リスケがかなわず、会社が法的な整理(民事再生や破産)に踏み切ることになれば、金融機関としてもその手続きの範囲でしか返済をしてもらうことができなくなります。そのため、金融機関が、会社を潰してしまうよりも多くの返済を受けられると思える条件が整うならば、リスケに応じてもらうことは期待できるのです。

 

金融機関との間で一定期間のリスケができれば、その間は、資金繰りに余裕を持つことができるようになります。リスケを利用し、資金繰りの猶予期間を確保したうえで、負債の整理や売上の不振といった、根本的な問題解決に集中し、経営改善を目指すことが可能になります。

 

弁護士にご相談頂ければ、御社の状況を把握したうえで、共に納得のいく再生計画を作り上げ、金融機関に提出する諸資料を準備のうえ、金融機関とのリスケ交渉を行います。実際に遅滞が始まってからでは、金融機関も簡単にはリスケに応じてくれません。遅滞が見込まれるようであれば、いち早くご相談ください。

0859-33-1019 受付時間: 平日9時~18時 メールでのお問い合わせ
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